ダニ
ダニよる被害
ダニ類による被害は、一般的に腹部・わき腹・背中・内股・腕の内側など、皮膚が露出していない柔らかい部分に多い傾向があります。
吸血被害・刺咬被害・痒み被害 | 吸血被害を及ぼすダニ類は、屋内外に生息しています。屋内に生息するダニ類では、イエダニなどが本来の宿主動物であるネズミや鳥類から吸血できない状態になると、ヒトを吸血源とすることがあります。一方、屋外に生息し人を吸血するダニ類には、マダニ類やツツガムシ類が含まれ、これらはダニ媒介性感染症を伝播します。マダニ類は重症熱性血小板現象症候群やダニ媒介性脳炎、ライム病、日本紅斑熱を、ツツガムシ類はつつが虫病を媒介します。ヒゼンダニ症と呼ばれる皮膚疾患は、ヒゼンダニがホトの皮膚に寄生することで起こり、激しいかゆみ被害を及ぼします。集団生活をしている老人ホームや養護施設、病院、寄宿舎、社員寮、保育園などで発生することがあり、人と人との直接的な接触や寝具などを介して移ります。 |
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不快感 | かゆみ被害を及ぼすわけではありませんが、大量繁殖したことによる不快被害があります。 |
アレルギー | 糞・脱皮殻・虫自体が、アレルギーの原因物質隣、アトピー性皮膚炎や、吸引による気管支炎等のアレルギー性疾患を引き落とす原因となります。 |
ダニ恐怖症 | 実際には被害が起きるほどのダニ類が生息していないのに、刺されたと思い込むことで、重度の場合にはノイローゼに陥ってしまう例が見られます。本当にダニの被害かどうか皮膚科の専門医による診断を受ける必要があります。 |
駆除方法
ダニの駆除は主に以下の方法で行います。
殺虫剤による駆除 | イエダニ等、殺虫剤が有効なダニ類に対しては、肉眼で確認できる場合には、直接噴射し、よく徘徊が見られる箇所には、あらかじめ噴射しておくことも有効です。 |
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宿主昆虫の駆除 | シラミダニなどなど昆虫寄生性のダニ類はその宿主となる虫を駆除します。宿主を特定し、それに適した薬剤処理や掃除機などを用いた物理的処理などを行います。 |
清掃 | 室内塵性のダニ類には、電気掃除機を使用し、餌となるフケなどの有機物を除去することが有効です。清掃により、アレルギーの原因となる、ダニ類の死骸や脱皮殻、糞等のアレルゲン除去の効果があります。 |
熱乾燥 | 屋内塵性のダニ類には、殺虫剤による駆除が難しい種類に対しては、生息している畳屋カーペット、寝具類の熱乾燥を行います。 |